演題
番号
5−
        禁煙とニコチネルTTS

しいの木薬局 発表者
氏 名
    原井伸子
【目的】近年、日本では公共施設などの全面禁煙、禁煙時間帯の設定など喫煙抑制政策が進められており、喫煙習慣から抜け出そうとニコチネルTTSなどを使って禁煙にチャレンジする人が増えつつある。そこで、ニコチン依存から成り立つと云われている喫煙習慣からどのようにして禁煙チャレンジや禁煙成功に繋がったのか経緯などを調査した。
【方法】平成14年4月から平成16年3月末までの約2年間で、ニコチネルTTSの処方箋をもって来局された患者さんのうち22人を対象に薬暦を参考にしてアンケートなどの調査を行ってまとめた。
【結果・考察】ニコチネルTTSを使うことになったきっかけは、自分で禁煙をしてみようと思って受診し、処方された方が13人、誰かに勧められて始めた方が9人だった。また、ニコチネルTTSを使用したことによって禁煙に成功し、現在も煙草をすっていない人と、ニコチネルTTSを使用したが禁煙成功に繋がらなかった人とがちょうど同人数だった。禁煙成功に繋がらなかった理由として、ニコチネルTTSの副作用で続けられなかったという人(1人)がいたことや、煙草を吸いたいという思いに我慢できなかったなどがあった。また、ニコチネルTTSを使用して禁煙に成功したが、その後1年たって周りの煙草を吸っている人に勧められてまた吸い始めたなどという人が2人いた。副作用は、禁煙成功した人にもあったが、かぶれが19%と多かった。また、その他の副作用には動悸やふるえもあったが、ほとんどニコチネルTTSを使っていないのでわからないという回答もあった。禁煙に成功した人も成功しなかった人もニコチネルTTSを使用している間は口がさみしいと思うことがあっても、煙草を吸いたいと思うことはなかったと云う回答が41%と多く示された。
禁煙に対する思いは人によってさまざまだが、煙草をやめたいと思っていても、なかなかニコチン依存から抜け出すことができずにいる人が多い。そのような人がニコチネルTTSを使用することによって煙草を吸いたいというニコチン依存からはニコチネルTTSの効果によって救われているということがわかった。ニコレットなどの禁煙補助剤のガムもあるが、噛み方がめんどうなことや、入れ歯なのでガムは難しいという方にはやはりニコチネルTTSが便利である。今回の調査でかぶれなどの副作用もかなりあったので、その点を上手にフォローしてうまく使用していけるようにするために、患者さんからきちんと副作用情報を収集し、きちんと指導できるよう薬剤師の指導技術向上に今後さらに努力していくことが課題と考えられる。


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